はじめに
この本を読む際、予備知識を何も持っていなかったので、単なる速読テクニックを教えるものだと思い込んでいました。
正確にいうと、速読テクニックであることにはかわりないのですが、私が思っていたのは、例えば、ページを早くめくる手法とか、各ページを右上からジグザグに読むとか、そういうテクニックではないかと思い込んでいたのです。
ビジネス本、啓発本向け
この本で教えているテクニックは別物です。
タイトルに「死ぬほど読めて忘れない」と書かれているとおり、ただ、単に本を読めればそれでいいと思う内容ではなく、書籍の中の重要なエッセンスを抜き出して覚えようとするやり方なのですね。
だから、小説のような行間にあるような感情を読み取るような書籍には向いていないと書いてあります。
主に、啓発本とかビジネス書の類を読んで、自分の知識とすることに向いている手法です。
テクニック抜粋
一部のテクニックを紹介しますと、まず三回にわけて読書しましょうと書かれています。
まず、15分かけて一回目の読書をします。
その際に、気になった箇所のあるページに折り目をつけておきます。
漢字を中心に読み、ひらがなの「てにをは」などは基本的に気にしない。
ただし、接続詞である「しかし」「では」「つまり」という単語のあとには重要なことが書いてあることが多いので意識したほうがいいとのことです。
続いて、10分かけて折り目をつけたページを読み返します。
その際、特に重要と思う箇所に青ペンで線や書き込みをします。
最後に5分間で青ペンで記した箇所を読み返せば終了。
時間は大体200ページくらいの本を想定しているとのことでした。
アウトプットも大事
読んだあとは、ノートにアウトプットすると効果的とのことでした。
特に、学んだフレーズを誰に対してどこに使うか考えておくと、さらに覚えやすいということでした。
本がボロボロになるのが難点ですが、このやり方だと本当に身につくということです。
専門書を7冊くらい読めば、誰でも専門家と言えるくらいの知識が身につきますよ、と記されていました。
時間がないというビジネスマンに特におすすめであるということです。
私的感想
個人的には漢字読みが使えそうだなと思いました。
ただ、本は早く読めても、アウトプットに少し時間がかかるかなとは思いました。
高速読書を謳う本だけあって、この本自体も高速で読みやすい内容でした。
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