高田崇史著「QED神鹿の棺」あらすじと感想 今回のテーマは鹿

ミステリ

標題の本「QED神鹿の棺」を読みました。


歴史好きの方にはおなじみの高田崇史氏の人気シリーズです。
毎回、今までの歴史の定説を覆す驚きを与えてくれるのが痛快です。
今回もウンチク王、桑原崇(通称タタル)と相棒の棚旗奈々、タタルの友人小松崎(通称熊つ崎)の3人が旅に出て、神社や遺跡を回りながら、殺人事件の謎も解くというおなじみの構成となっています。

簡単なあらすじ

連休を利用してどこかへ出かけようとしていた崇と奈々。
しかし、茨城県の神社で大きな瓶(甕)の中に白骨死体が見つかったという連絡を小松崎から受け、崇が興味を持ったこともあり、そちらへ向かうことになります。
結果、鹿島神宮、香取神宮、息栖神社といった場所を回ることになります。
その結果、またもや、殺人事件にも巻き込まれ、さらには歴史の大きな謎を解くことになるのでした。

今作で解かれる主な謎・抜粋

・常盤と書いて「ひたち」と読む謎
・そもそもなぜ常盤という国名がついたのか?
・潮来や大洗、土浦といった地名の由来
・明治以前にあった神宮は伊勢、香取、鹿島の3つしかないが、なぜ関東に2つもあるのか?
・なぜ厳島神社、春日大社、鹿島神宮、香取神宮の神の使いが鹿なのか?
・諏訪大社で鹿の首を切る祭りがあるのはなぜか?
・鹿島神宮、香取神宮、息栖神社を線でつなぐと二等辺三角形の形となるが、それはなぜか?
・しかも、上記の三角形は大同年間に意図的に動かされて作られているが、それはなぜか?
・謎の神、建葉槌神の正体は?

個人的に最後の謎は驚きました。
他にもたくさんの謎が解明されます。

私的感想

相変わらず安定した面白さと驚きを与えてくれるシリーズです。
数々の歴史の定説が崩されるのですが、どれも筋が通っていて、納得することばかり。
大変面白く読ませていただきました。
しかし、歴史好きの人以外や、このシリーズを過去に読んでいない人は、設定やこの作品特有の歴史観についていけないかもしれません。
できるなら、過去作を読んでから読まれる方が理解しやすいかもしれません。
過去作を合本した電子版も発売されています。


とはいえ、逆に今作から読んでみて、シリーズに興味を持ち、過去作を読みたくなる方もいるかもしれませんね。
ぜひ読んでみて、高田史観にハマっていただきたいです。
このシリーズを読むと神社や遺跡に行ったとき、別の見方ができて楽しくなりますよ。
あまり、ウンチクばかり語るようになると同行者に嫌われるかもしれませんが(笑)

余談

高田崇史氏はこちらのアンソロジーに短編を寄稿されてもいます。
大河ドラマで話題の鎌倉時代初期を舞台としていて、こちらでも定説とは違う説を述べられています。
QEDとご一緒にどうぞ。

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